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障害者と子供に優しい国

懸賞 2005年 01月 16日 懸賞

「障害者と小さな子供にとって、アメリカほど住みやすい国はないのではないか」とよく思います。

お店等の駐車場には必ず入り口に一番近い場所に障害者専用のパーキングが用意されており、障害者マークの表示がない車が駐車することは許されません。もし違反すると、$170(だったかな?)の罰金が課されてしまいます。障害者と子供に優しい国_b0001326_14181255.jpg
あらゆる建物内のトイレも、必ず車椅子が入る広い個室が1つは用意されています。赤ちゃんのオムツ変え用のベッドもあります。
そして街中至る所がバリアフリー。我が家が住んでいる建物も築25年~30年の古い建物ですが、エントランスへのアプローチは階段とスロープがあり、家の中に凸凹はありません。
バスにだって独りで乗る障害者は沢山います。車椅子専用の昇降機を使うので、乗り降りに多少時間がかかりますが、それに対して文句を言う乗客は一人もいないし、本人も堂々とバスに乗っているのです。
これだけ周りの受け入れ体制が整っていれば、障害者でも何処にだって行かれます。

実際、Universal Studios や Walt Disney World 等のテーマパークに行った時、車椅子に乗った障害者がとても多いことに気づきました。生後2~3ヶ月の赤ちゃん連れの人も見かけました(良し悪しは別として)。障害者は優先的にアトラクションに乗れるようにもなっています。障害者も健常者と同じように、楽しい時間を過ごすため、どんどん外に出ているのです。それが当たり前なので、健常者も障害者を変な目で見ることはありませんし、困っていたらごく自然に助けの手を出しているのです。

でも、日本では街中で車椅子に乗っている人を見ることはほとんどないでしょう。日本には障害者が少ないのではないか、と誤解しそうなほど見かけません。でも、実際は外に出たくても思うように出られないのだと思います。
例えば、私もベビーカーを抱えながら、駅の長ーい階段を上り下りした経験が何度もありまが、周りの人は見て見ぬふり。声を掛けていただき手伝っていただいたことは2~3回だけです。こちらから周りの人に助けを求めたくても、「気持ちのゆとり」がありそうな人がほとんどいないのでお願いできないのです。それを考えるだけで憂鬱になって外出が嫌になってしまいます。
だから、今、日本ではエレベータが設置されている駅が随分増えていることは車椅子やベビーカーを使っているママさん達にとってはどんなに有難いことか!これだけでどれだけ気が楽になるか分かりません。

駅の事情は良くなっているようですが、でもまだまだ街中や建物の中など細かい所を見ると、整備が不十分だという印象は拭えません。日本の場合は敷地が狭い、という事情がありますが、障害者や子連れママさんが何の心配もなく外に出られるような街づくりをどんどん進めて欲しいものです。それが、障害者や子連れママさんの精神状態をいい状態に保つ1つの手段になるはずだと思うからです。

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by takekuraemi | 2005-01-16 21:12 | Los Angeles 生活

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